散歩者の夢想

 ルソーの著から期待する散歩の風景を見出すことができる。それは、最初の散歩で、まるで国木田独歩の武蔵野を思い起こさせた。孤独なる散歩は独歩の名前と関係するのであろうか?しかし、その散歩は帰途の大変な事故に遭遇して悪夢に化してしまった。また、後の章の散歩では、湖の孤島で孤島で暮らした幸福な思い出の夢想が語られる。