風景の要因 大気の作用

 大気の作用を直接感じるのは風であり、視覚的に目に見えるものが、煙、雲、天空である。また、匂いを感じさせ、音を伝える。大気の温度の変動は、寒暖として感じる。また、光を透過させ、光の性格を変質させる。何よりも呼吸する上で体内に取り込まれ、息として排出される。それでいて、空気のように意識されないのである。透明であるために、古代には空気の実在さえも知られなかった。