2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

合理的なものは美しいか

はじめに 「合理的なものは美しい」とは、誰かが言ったことのように思い込んでいたが、さしたる手がかりを見出せなかった。「現実的なものは合理的である」も同様の思い込みかもしれない。そうでなければ、「現実的なものは美しい」の三段論法も成立したかも…

高山地帯の植生の破壊と回復

はじめに 高山地帯の植生回復といえば、土田先生が第一人者であろう。高山地帯だけではなく、高原や川原なども含まれるだろうが。今日は中央アルプス高山地帯の植生回復の委員会で、土田先生の隣に座らせていただいた。私は自然保護の会を代表しての参加なの…

北海道の森林風景

はじめに 北海道の森林風景が、内地と相違して感じられるのは、植生帯の相違によるものと簡単に応えられるかもしれない。また、開拓が明治になって行われ、天然林が豊富に残されていると言う事も出来るだろう。では、内地の森林風景の特徴は何か、それに対し…

竜の棲む庭

はじめに 竜は天に棲んで水を支配する。天龍寺と竜安寺は、竜がいると考えると、天龍寺は竜が滝から天へと上がろうとしているかのように見える。また、竜安寺の石庭は竜が穏やかな水面に沈んで安らいでいるよう見える。 平城京の発掘された庭の見学に行った…

石庭の由来

はじめに 竜安寺の石庭はあまりにも著名であり、多くの本で様々に論じられている。方丈の庭として白砂の場所に、ある時庭師の手によって石が配置されて作り変えられてしまった。石の背後に隠されて刻まれた名前は庭師であろうと推測されているが、何のために…

共同庭園の改修計画

はじめに 集合住宅は、入居者に分譲する以前に居住間環境が整備され、近隣関係が生じる以前に共用空間、共同空間が形成されている。民間開発による分譲住宅に居住しているが、建設後30年以上を経過して、屋根、壁などの補修が必要とされ、管理組合の住民協議…

アルプス公園の潅木類

はじめに 公園拡張のために山林を造成して建設された。自然保護のために、施設建設地の面積をできるだけ少なくすること、建設地にも樹木などを残すことが主張され、また、それが不可能として拒否されたことを、土田先生が記している。山林の樹木を採取して移…

塩尻市の立体地形図2

下西条緑の会の4年半、毎週1日の共同作業による立体地形図が完成し、地区センターで子供たちの学習の教材として披露された。 今後、駅前にできる塩尻市の図書館に寄付されて展示されるとのことである。 塩尻市の区域が赤で、水系が水色で、流域の山系を黒で…

森林と公園

はじめに ザーリッシュの森林美学において、森林と公園の区別は、施業林に公園的改造を行う場所を区別することが問題であった。施業林の目的は林業生産すなわち功利であるが、公園的な目的とは相違している。公園は休息沿うための施設、広々した視界が要求さ…

自然風和風庭園

はじめに 以前、農家庭の調査を行った時、自分の庭の庭園の様式を応えてもらった。和風と洋風の選択肢を上げておいたが、それらの選択肢の回答は少なかった。そして自然風と回答する人が多かった。農家の仕事庭が使われなくなり、その庭を我流で石や庭木を持…