2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

環境保全と景観保全との調整

「環境」は多義にわたる社会問題となっているが、その解決には市民や住民の責任を課題とする。しかし、市民、住民生活の環境問題として意識され、問題解決に取り組まれるとはいえない。それは、「環境」問題の発生の原因が、市民、住民生活そのものにあるこ…

生活環境

建築学会で10年も前に、人間対空間から、人間−環境系におけるデザインが志向された。環境は物理的な空間の面だけでなく、社会生活の場面における人間関係、人間が行動する上での情報、判断の材料となる知識すべてが、人間が生活している環境であり、その環境…

風景の知覚形式

「風景」についての論議は様々な分野からなされ、「景観」と混同されたり、単なる「眺め」とも区別されない点で、あいまいな概念であり、定義は困難であるといわれることが多い。にも関わらず、多くの人が、定義を試みようとしている。私は「環境の総合的知…

庭と風景の関係

はじめに 庭は、造園学の原点として最初に問題とされる場合が多い。建築において住居が原点であることと共通するのであろうか。近代の建築学の原点、原論は人間と空間から出発していると言ってもよいのであろうか。では近代の造園学では、原論の課題は、風景…

造園学の発展

近代造園学はアメリカにおけるオルムステッドに始まるとされる。ランドスケープ・ガーデニングからランドスケープ・アーキテクチュアを確立させた。大学での教育、研究も行われ、職業分野として確立した。このアメリカの「ランドスケープ・アーキテクチュア…

森の内の構成

森の内、森の外ブログに大勢の方が見に来ていただき、大変感謝しています。とくに、森林風致計画研究所のメンバーには、常連になっていたいて大変うれしく思っています。しかし、これまでの日記は、自分のメモ書きのようなもので、大変、読みにくかったと想…