2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

庭空間における植物の力

はじめに マンション中庭の植栽が進み、地面が植物で覆われてきた。裸地は殆ど目立たなくなった。ジャノヒゲ、ギボシ、ユキノシタ、オシダも生育し、自然に見えるようになり、配置された岩石と調和するようになった。植えたもの以上に元からあるシダやコケが…

森林の将来像

はじめに 将来予測は、人口や資源、経済、地球環境などを日々、目にしている。その予測から現在の政策が根拠づけられる。現在の政策は、予測だけではなく、希望的な将来が含まれる。現在のあるべきという希望は理想である。人類の将来像を描くことは、予測に…

森林づくり指針

はじめに 長野県ふるさとの森林づくり条例が施行されたのは、平成17年1月1日からである。その眼目は「木材生産機能を軸とした林業政策」から「森林の多面的機能の持続的な機能の持続的な発揮を目指す森づくり」へ転換するとのことである。現在、森林づくりの…

林床の進化

はじめに 森林の林床は上層の樹木の状態によって変化する。上層の樹木の成長は林内環境の日照と風力、湿度を変化させ、その林内環境の変化はそこで、生育する植物の種類を変化させる。林内植物の生育条件には土壌の変化も作用するが、土壌の条件は植物の生育…

マンション中庭の造園

石組みと植栽 石組みには砂、コケが似合う。いずれも、地面を低く被覆して、石組みを際立たせるからである。中庭は日照に不足し、土壌が貧困であったためか、コケが生育していた。また、柱を雨が伝って落ちるところは、侵食されて裸地となっている。しかし、…

経ヶ岳自然植物園

はじめに 経ヶ岳山麓の集落の地誌を作っている方から突然、電話があった。経ヶ岳自然植物園の森林の変遷を記した看板の文章を地誌に掲載したいということであった。 経ヶ岳植物園は伊那市が昭和25年の講和記念の公園として設置されたものであった。当時は庭…