2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今田先生「森林美学」講義録第4回

今田先生講義録1964 北海道大学農学部林学科 11月4日 Der Aesthetische Wert der Horzarten樹木の美的価値 森林の風致的効果は樹種が異なり,また,それぞれの樹木も単木を成す場合と森林を成す場合,また,集団の大きさによっても,それぞれ特殊なものを…

今田先生「森林美学」講義第3回

今田先生講義録1964 北海道大学農学部林学科 10月28日 Naturgefuehl 自然感情 我々が自然から受ける感情をNaturgefuehl 自然感情という。これは時代によって変化してきている。古代の人類は自然から美観を受けるよりも,宗教的な感情を持って自然を崇拝…

今田先生『森林美学』講義第2回

今田先生『森林美学』講義録1964 北海道大学農学部林学科 10月21日(水曜) Naturshoene 自然美 われわれは毎日多くの美しいものに触れている。ところでShoeneheit美 の」領域は様々な角度から分類することができるが,その中に芸術美に対する自然美とい…

今田先生『森林美学』講義第1 回

今田敬一先生「森林美学」講義録1963-1964 北海道大学農学部林学科 私が21歳であった時,今田敬一先生の「森林美学」講義を書き留めたものである。 今田先生講義録1964 北海道大学農学部林学科 10月14日(水曜) Forestaesthetik und Landshaftliche B…

ランドスケープと造園  

造園の始まりは庭園にあるとされる。 庭園はニワとソノが合成されており,そのどちらも古代になって生じた空間である。すなわち土地の占有が生じて,周囲を囲んだ私的空間であり,ソノは園芸の場とされ,ニワは仕事や儀式の場となる空間である。 古代社会は…

花壇の植栽

花壇に植栽される植物は園芸種が多く,花々は変化に満ち,高低,花の大小,形,色彩が多様になる。それらを区切り,囲いを作って区画を定めて,全体を構成する。囲いの周囲には園路を巡らし,花々の鑑賞に役立てる。区画の形態は整形式か自由な曲線を生かす…

土壌の乾湿

なぜかスコップを持って散歩する。ところどころで地面を掘るためである。掘った後は埋めておく。地面は土に小石,礫などが混ざっている場合,草本植物,一年生か多年生か,コケがあったり,裸地だったりする。 雨の後の地面は掘りやすく,また,泥濘んでいる…