2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

風景から風致へ

はじめに 日常使われている言葉には、意味がある。あるいは、日常生活を意味づけるために言語の体系が存在していることが予感される。予感されるというのは、誰もその体系を明らかにすることができないからだ。空気を見ようとしても見えないように、言葉の全…

山林と地域生活

はじめに 山林と地域の配置関係を、山林に囲まれた地域、山林に接する地域、地域の中の山林の3つの関係に区分できるが、これは農村が平坦地に開かれ、山地には森林が残されるという地形的条件によるものである。駒ヶ根市の場合、天竜川を挟んで東西に分けら…

コナラ林の理解

はじめに ススキ草原からアカマツ林へアカマツ林からコナラ林への遷移へと、戦後の山地利用の衰退とともに、森林へ遷移が進んできたことは、実感されることである。自分の故郷ばかりでなく、全国各地に同じ変化が生じていることは、単なる自然の変化としては…

信州の草原と鹿

はじめに 小山さんから「信州の草原」を頂いてから、大分、日が過ぎてしまった。「山と森の環境史」もいただいたのだが、まだ、読む余裕がなかった。今日、「信州の草原」の小山さんの担当した「長野県におけるニホンジカの盛衰」の項を読むことができた。 …