2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

造園論4造園の領域

造園の収斂する所 造園は個々の人々、近代市民社会でいう個々の市民の環境創造として庭園が思い浮かぶ。庭園は環境の創造というより、園芸の場としての菜園と重なる。また、庭園は住居の敷地への拡大として戸外室とも考えられた。造園の拡散 原始共同体の社…

造園論3

広場から庭へ 造園雑誌で広場論を展開したのは、渡辺達三氏であり、其の展開に期待をよせていた。しかし、日本において、実体としての広場はあいまいで、界隈、道や辻などが生活空間として感じられる広場的な場所であるのかも知れない。いや、日本には古代か…

造園論2

そもそも 人間は動物であり、猿類の一種であり、アフリカのチンパンジーに先祖を共通する原人を先祖としていると推定されるようになった。この仮説はもう一般的知識となっている。人間が動物と違う所は、知能を持ち、自然界に無い人工物を生み出し、環境を改…

樹形と林相

はじめに 長年、各所の森林を見て来た経験に過ぎないことであり、科学的根拠があることではないが、樹形と林相との関係について気がついたことを述べる。これが風致施業の実際に欠かせない事項であるからである。ドイツの最近の林業技術の基礎にも取り上げら…