飛び口三か条

預かっていた飛び口を丸太が落ちて、折ってしまった。お詫びをする前に直しておこうと、森脇商店に持っていった。森脇商店の店番はとても元気なおばあさんで、ご主人が林業に携わり、その後、林業道具専門の店を開き、50年も続いているということである。
折れた飛び口を見せると早速それに合う長いカシの柄を出してきてくれた。新しい柄に換えてもらうことをお願いしたのだが、楔が2つも打ち込まれているを見て、笑われてしまい、飛び口三か条を教えてもらった。
楔は柄に裂け目を作り、折れ易くなるとのことである。
飛び口を梃に使うと折れてしまう。
保管は湿度のある場所におくこと。
以上がそれである。