原始の森と進化の森

 生物の進化と植物社会としての森林のイメージが明らかに示されるようになったと考えてよいのだろうか。コケから樹木までの陸上の緑を保ち、酸素を供給する植物によって地上へと生物の進出が可能とななったという。アマゾンの森がメーラーの恒続林思想を構成する森林有機体の考えを生み出す端緒となったということは、このッ生物進化と結びついてきたのであろうか?
 進化の集積を維持する原始林は天然林の多様性に連続しており、人為の改変をうけながら森林を再生し続けることができる。しかし、生物進化が持続できるかは、問題であり、人為による自然の破壊が大きくなるによって、多様性の減少、帰化生物によるかく乱によって、天然林の回復は異常な状態となることは明らかである。