森林風致・風景学 (講義準備)

 10月より後期の講義「森林風致・風景学」が開始される。共同研究者と講義の構成に関して打ち合わせ、フィールドに出るためにバスの予約をおこなった。講義の構成はⅠ〜Ⅴ章で構成する。Ⅰ章は「総論」として講義の構成と概要である。Ⅱ章は「森林風致の理解」として、第1節「森林に入る」、第2節「森林環境とそれをもたらす森林構造」の理解 第3節「森林の知覚による森林構造の認識」 第4節「林内風致の認知」 第5節「林内風致の構造」である。Ⅲ章はⅡ章で理解される森林風致の林内の体験を人の行動(生活)と環境との関係に理解を広げる。第6節で「森林レクリエーション」の理解であり、森林は土地利用のもとに保全された自然環境である点から、第7節を「風景知覚における森林要素」とし、第8節で「土地利用による森林景観」とし、第9節で「森林による風景計画」とする。Ⅳ章では「林業経営に即した森林風致の育成」として、第10節「森林休養地の施設配置計画」、第11節「森林経営計画における風致施業」、第12節「人工林の風致間伐による林相転換」を取り上げる。Ⅴ章は「総括」であり、歴史的な変遷を取り上げ、第13節で「戦前における森林美学から森林風致施業への展開」とし、第14節を「戦後の森林風致施業の展開」を取り上げ、まとめと展望とする。共同研究者に半分を分担してもらって進めていく予定である。