森の内の構成2

 造園学には、原論が確立していないといわれ、一方で庭園から、公園緑地、風景計画や自然公園、自然環境保全、へと各論的に、活動分野が広がっている。技術、業界、行政からの要請が広範な活動分野の広がりを生み出したといえるだろう。各論を成立させた根拠としての原論を求めるために、戸外環境と風景の計画、デザイン、建設の技術としての造園が、この広範な分野に広がっていることを、時代的な変化として解きほぐすことが必要であるだろう。同時に、技術的蓄積を系統的に分類し、技術を構成している要因を明らかにしていくことも必要である。造園技術の対象とする戸外空間は、必然的に建築技術の対象とする、戸内空間、建築物と関連しており、両分野は、生活環境の計画、デザイン、建設の技術を志向するものであるのであろう。
 ブログの構成を明示していくことを言明していながら、上記の難問自体が課題である点で、学の体系に依拠して示すことはできない。総論、環境、造園、場所と場面の構造、風景の主体、風致と風景、風景の要因、森林風致、森林公園、神社空間、原生林、都市の風致を論題の分類項目としてきたのだが、この分類は、断片的な日記をとりあえず分類しておくためであった。ほぼ10ヶ月の日記で話題としたことから、話題の範囲と比重の違いが生じている。分類の吟味から項目の構造関係を検討していくことを考えたい。