戸外生活環境の構成

 戸外空間の広がりと環境を構成する自然と人工の相対的関係によって、戸外生活環境を分類し、各論を構成してみよう。まず、人為の根源となる生活主体と自然環境要因によって構成された自然空間を対極に置くことを構成の基本とする。生活空間としては居住空間、近隣空間、都市空間(中心市街から郊外)、地域空間とし、自然空間としては、自然地域、森林空間、農村空間を上げ、人工的な都市空間に接合する。
 生活主体が環境と交流する上で、主体が環境を知覚し、認知し、行動し、経験を記憶し、記憶を知識のもとに思考し、行動するという意識過程を繰り返している。環境に直接的に接触する場面、行動し経験する場面、経験と知識から思考する場面に区切り、知覚場面を風致・風景と表現し、行動場面を生活行動とし、思考場面を生活意識と表現することにする。
 そこで、戸外生活環境の考察は

1.生活主体と2.生活環境で構成され、

生活主体は環境への意識過程から、
1−1、風致・風景
1−2、生活行動
1−3、生活意識を

設定し
生活環境には、人工と自然の軸で、

2−1、居住空間、
2−2、近隣空間、
2−3、都市空間、
2−4、農村空間、
2−5、森林空間、
2−6、自然空間

を設定する。
0総論と3その他を加えておく。


 以上の構成で、日々の課題を整理して論及の日記を綴りたい。これまでの日記もこの構成に再編することができるだろう。これまでは、総論、環境、造園、場所と場面の構造、風景の主体、風致と風景、風景の要因、森林風致、森林公園、神社空間、原生林、都市の風致の12項目に分類している。造園は居住空間に、場所と場面の構造は生活行動に、風景の主体は生活意識に、風致と風景は風致・風景に、森林風致、森林公園、原生林は森林空間に、神社空間は農村空間に、環境と都市の風致を都市空間に該当させてみたい。