夜の風景

はじめに
 夜の風景は人工の明かりの煌く夜景、星空が上げられる。しかし、見る場所が自然と都会であるように、星空に夜景は相容れないようである。人工の明かりは空にまで放射された、夜空を隠し、微かな星の光は、人工の光に隠されてしまう。天空と地上に、自然と人工の対比があり、光を競って対立している。

夜景
 地上を光の帯が覆って輝く姿、天空から見れば、この光の帯が地上を覆っているのだろう。われわれは、高見で下方を見渡せる場所から、都市の明かりの広がりを目にする。

星空
 天空を覆う、無数の星には、星の大小があり、場所による分布の粗密がある。季節や時刻でその位置は変わるが、星の相互の位置はどの場所から見ても変わらない。星空が地上から見る宇宙の姿であることに、コペルニクス的転換として人類が気づくことになった。夜空の暗がりは、空間の無限の広がりを表わし、星の大小は地球からの遠近の違いによるものとして、星空の遥かな奥行きを見出している。宇宙は人の知りうる最大のマクロな世界なのだが、その無限の彼方から星は微かな光を送っている。

住居と都市
 夜景の光の一つ一つは、人が夜に行動するための明かりを作る、人工の光源である。その集合は、電力を消費して、暗がりにに発光して輝く光の帯である。

宇宙と物質
 宇宙の生成、星の誕生が追及され、原子から、素粒子へと物質の根源にまで関わる問題となり、さらに、銀河系、惑星の誕生とともに、生命の誕生の過程が推定されるまでになった。生命の誕生から様々な生物の分化は遺伝子と環境との関係による進化論の問題に結合している。そのような認識にまで知識が拡大している。

世界観