風景の模型(7)森の模型による生活空間と森の風致

はじめに
 8月22日に亀山先生の退職記念・同窓会が開かれることになった。森の口さんから一緒に飲み明かそうと、松本に泊まってくれるとの連絡があった。折角だから、模型展示を種にいろいろ話したいので、企画を考えようとの話である。そこで、考えたのが、以下の「景観模型工房の森の模型による生活空間と森の風致 展示座談会」の企画である。主催は、NPO森林風致計画研究所・伊那谷を原風景とする仲間達とし、松本市美術館は市民ギャラリーを使えそうであるが、森の口どのは、第一案を却下してので、これは第二案である。これも、却下かもわからない。なんせ、森の中か山小屋でやったらどうか、ととても楽しそうなことを考えている。どうしたものか思案である。

展示座談会企画
 景観模型工房を主宰する盛口正昭さんは、昭和49年に信州大学農学部を卒業し、現在、景観模型工房での模型つくりに取り組んでいます。JICAの委託で各国の研修生に自分の気に入った風景の模型つくりの指導を行っています。実物を縮小して模型とすること以上に、実物の実感を模型とすることを主眼として実物を囲む背景を一体とした景観模型の製作に当たっています。
 模型の中にはそこで生活し、行動する人が見られます。感動的な生活風景のイメージを模型に表現することが、世界中の研修生を模型づくりに熱中させる動機となっていると思います。この模型に表現された地球上の様々な場所で暮らす人のイメージを体験できます。それによって、世界中の人々に共感するものが、自然環境であり、そこでの生活の営みであることに、気がつくと思います。
 そこに見ている貴方が入っていき、模型の中の住民と交流するイメージを楽しめると思います。各地の模型の生活空間は、自然と自然を構成する森に育まれています。この風景模型、模型の中の風景から、様々な森の風致が見られます。森林風致計画研究所では、生活を豊かにする風致環境に森林の育成は欠かせないと考えています。これに森が生活空間を囲んだ風景模型は、森林風致の実感的なイメージを喚起させます。模型を楽しみたい方、森が生活を豊かにできることを考えている方、集まって、風景模型を見ながら、これから森林の育成を話し合いませんか。