ぶどう園の緑陰

はじめに
 ぶどうは茂り、一面の緑を形成している。その下のぶどう園にはぶどうの房が目立ち始め、葉や実の手入れを行う農家の人の姿が見られるようになった。


一つの節に二つの葉がつき、その下に二つのぶどうの房が垂れ下がる。一つの葉に一房のぶどう。農家の人の言った通りである。

農家の人の作業は茂りすぎた葉のつるを除去しているようである。葉を間引くことによって、房の付いた葉に光がまんべんなく、あたって、ぶどうに養分を送り込むのであろうか。 

程よく葉が間引かれたぶどうの緑陰は明るく、地表には草の緑がある。

緑陰
 ぶどう園の葉陰は棚によって平面的に広げられ、葉に房が一つつくように計算され、葉が重なり合わないようように、厳しく調節されている。ぶどう園の作業は冬の枝の剪定から、実をつけるための剪定まで、剪定作業が重要であり、高度の選定が必要なようである。こうした作業の結果、ぶどう園の緑陰は均等な緑陰と木漏れ日で明るく、地面を覆う草地とともに、緑の光に満ちた空間となる。