街路樹の緑地効果

はじめに
 市街地における街路は車の通行とともに、アスファルトは太陽で熱せられて、目もくらむ暑さとなっている。街路に沿って設けられた歩道に植栽された街路樹は多少とも、この街路の環境を和らげている。しかし、街路樹は疎らで、樹冠は小さくて、まだ、その効果は十分に発揮されていない。そればかりか、街路樹自体の生育の支障となる環境である。街路樹の効果を発揮させるためには、街路樹を生育させる環境を確保する必要がある。
 街路樹の種類、生育の大きさは、生育環境とも関連している。しかし、樹木の美的効果から、樹種が選択され、衰退している状態が多々見られる。シラカバ、シラカシの衰退、ナナカマドと生育不良によるシナノキへの改植、乾燥地でのカツラの枯損などの例を見出す。また、生育空間が小さいため、多くの街路樹が選定され、切り詰められている。とくに、イチョウプラタナスケヤキのように大木となる木は、狭小な空間では切り詰めることになる。

街路樹の生育空間の確保
 狭小な空間には低木を植えればよいのか。低木では緑陰の効果が小さい。

街路樹の管理・育成
 樹種によって樹形の特徴がある。