複雑な森林と単純な森林

はじめに
 森林が多様であり、構造が複雑なことは、自明なことのようだが、実際に複雑な森林もあれば単純な森林もある。複雑な森林でも雑然として感じられる森林があり、藪の雑然さが嫌われるために、林床が刈り払われ、単調となった森林も見かけられる。人工林は整然として単調であるのは、当然ともいえるが、放置された人工林は雑然としてくる。天然林は複雑ではあるが、雑然さよりは整然とした秩序が感じられる。また、森林構造を広い面積で見れば、複雑であり、小面積で見れば単純である。大面積の多様さを林相によって林分に区分すれば、森林の複雑さは多様な林相に区分できる。
 森林の複雑さは樹種の多様さ、立地条件の変化、成長段階の相違と混在によって生じるとすれば、単純な林分が大面積を占めていることには、原因があるはずである。、また、雑然とした林分も、いつか整然とした森林に変化する。

雑然⇔整然 統一 
施業、齢級配置 人工林
   密度管理
立地 森林遷移 天然林