日の出

 8月の半ばとなると、日の出は秋分に近づいて、6時前になり、窓からの眺めは、美ヶ原台上よりもずっと北に移動している。登った太陽は、家々の屋根に反射して上下の光が眼に飛び込んでくる。日中は酷暑とはいえ、朝はやや涼しくなった。
 白内障で二重に見える眺めも来週の手術で直されるこtになっている。夕方と違って朝は再生の時刻といえる。こうして、毎朝再生の時が訪れるのは幸福といえるのであろう。夕刻の太陽に手を合わせる人を見かけたが、小さな頃、祖母とともに来光に毎朝手を合わせたことを思い出す。祖母は明治生まれ、文字を知らない農民の娘だったので、自然崇拝の心が続いたのであろう。私もこのご来光に手を合わせ、今日一日の仕事の成就を祈っておこう。